朝、出勤途中でサンドイッチとコーヒーのモーニングセットを食べに、職場近くのカフェチェーン「スターバックス」をよく利用する。日本のカフェと違い、隣の席との間隔が広く、ゆったりと座れるのがいい。

コーヒーの標準サイズは350ミリリットルもあって飲み切るのに少し苦労するが、コンビニで買ってきた朝刊を広げ、飲みながらその日のトピックやオピニオンをチェックするにはちょうどいい。耳にイヤホンを差して分厚いテキストに目を落とす若者たちの姿を毎度見掛ける。
先日、そのスタバが“大炎上”した。自社製タンブラーの販促キャンペーンを5月18日から始めるためのPR広告に「タンク・デー」などと記し、「タンク(=戦車)」のような頑丈さをアピールしようとしたが、その日は民主化運動を軍事独裁政権が弾圧し、多数の死傷者が出た光州事件(1980年)が起きた日で、「タンク」は事件で動員された戦車を連想させるという理由で大問題になった。客足は遠のき、不買運動も起こった。売り上げはダウン、現地法人のトップが謝罪会見を開いた。
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だが、一方で「過剰反応では?」という声もある。事件はいまだに国民に心の傷を負わせていると言われるが、光州は反保守の地盤。以前、取材で知り合った光州在住の識者は「事件を巡る言論の自由が韓国にあるだろうか」と嘆いていた。
スタバは10年ほど前にも光復節(日本統治からの解放日)記念のタンブラーに描いた朝鮮半島の地図に「独島(=日本名・竹島)」が描かれていなかったことが問題視された。「過剰反応だ」と言った人は親日派のレッテルを貼られたのだろうか。(U)






