トップコラム今こそ「洗脳」から覚醒を【羅針盤】

今こそ「洗脳」から覚醒を【羅針盤】

ニューヨークの国連本部ビル

 国連が機能不全状態だ。国連の正式発足は1945年10月だ。同年8月まで、日本は、この国際連合(United Nations)と呼ばれる「国際の平和及び安全を維持すること」を目的とする国際組織と同じ名称の「米欧先行帝国主義諸国の同盟」軍、すなわち連合国(United Nations)軍と、民族と国家の生存を懸けた戦いを続けていた。

 連合国は、45年6月に署名された国連憲章の中で、国際の安全と人権に関して高邁(こうまい)な理想を掲げたが、現実には、憲章が否定する「力は正義」という野蛮な論理で、中立条約を犯してソ連を対日参戦させ、2発の原子爆弾投下という、人類史上未曽有の戦争犯罪とも言える大量無差別殺人を犯して日本を降伏させた。

 降伏条件として日本が受け入れたポツダム宣言には、「日本人を民族として奴隷化したり、国民として滅亡させる意図を有さない」「日本政府は、日本国民の間における民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障害を除去すべきである」「言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立されなければならない」などと書かれていた。しかし、これらは真っ赤な嘘(うそ)だった。

 日本は、連合国軍の占領下で、徹底した言論統制の下、伝統的な民族的、文化的価値観を否定され、平和憲法という名の戦争放棄・無防備憲法を巧妙に強制され、大東亜戦争末期の指導者たちは、世界各地で、正義の名を騙(かた)った戦争裁判形式の国際法違反の裁判によって処刑・幽閉された。

 この間、占領米軍の対日弱体化政策と並行し、日本は、ソ連のスターリンが糸を引く赤化工作の激しい攻撃も受けた。未曽有の敗戦に虚脱絶望状態の日本人に対するこれらの対日工作の結果、多くの日本人は、過去の日本国家は悪の権化で、日本の歴史は国際社会・正義への恥ずべき蛮行の歴史だとの思想的洗脳を受けた。

 その影響は、現在の日本にも色濃い。現代日本の問題点は、国民の希薄な国防意識、過剰な軍事忌避意識、自国の歴史に対する誇りと自信の喪失等々、数え上げれば切りがないが、その根源は結局、大東亜戦争敗戦後の占領米軍の日本人に対する洗脳教育に収斂(しゅうれん)する。

 現在、世界は激変中だ。中国やロシアの軍事的膨張主義に加え、米国の利己的自国優先で既存秩序の基盤は崩壊した。国連は無論、日米同盟もやや怪しい。この混沌(こんとん)の時代、外交や同盟強化努力も重要だが、最後の頼みは自力だけだ。有事の侵略者の無法を労功不償とできる抑止力の強化が最優先だ。今こそ日本は敗戦後の洗脳から覚醒し、憲法改正で国体を強化し、動乱に強靭(きょうじん)に対応可能な変身が必要だ。
 
(遊楽人)

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