
プロ野球巨人の阿部慎之助監督が長女への暴行容疑で逮捕され、監督を辞任した。この事件では、長女が対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を利用したところ、児童相談所に相談するよう勧められた。相談を受けた児相は直ちに警察に通報。警視庁が監督を逮捕したが、間もなく釈放した。
長女は「自分の意向に関わりなく、児相が警察に通報した」と語っている。父親に暴力を振るわれたとはいえ、けがはなく、あくまでも親子げんかという認識だったのだろう。
児相は児童虐待への早急な対応ができず、批判を浴びることも多かった。もちろん無責任だったわけではなく、人員の少なさが課題だった。警察も忙しいだろうが、児相に比べれば人員面での余裕はある。児相が機械的に、相談者の事情を考慮することなく、警察に通報したのも仕方がない面もあったのだろう。
すぐに釈放されたとしても、阿部氏が逮捕されたという事実は消えない。巨人の監督は他の球団以上に目立つ。そのことが辞任を早めたとも言える。
要は、さまざまな偶然が一つの方向へと働いた結果の事件だ。逮捕ではなく「任意同行」という選択肢もあったと思うが、この点も事件当時の詳しい状況が分からないので何とも言えない。警察にも逮捕せざるを得ない事情があったのかもしれない。
一方、阿部氏の監督復帰を求める意見も多い。理解できなくはないが、暴力が辞任という結果を招いたことも事実だ。






