トップコラム熱中症対策の今昔【上昇気流】

熱中症対策の今昔【上昇気流】

サッカーの練習

 本格的な夏到来を思わせる暑さがこのところ続く。熱中症予防の呼び掛けがテレビをはじめメディアで頻繁になってきた。体調管理への自覚を促す季節の変わり目だが、気温の急変ぶりに適応し切れないほどの異常な暑さだ。

 エアコンの活用、小まめな水分補給などはもはや定番だが、昔と違い、特に超高齢社会となった今、対策も種々さまざまにならざるを得ないだろう。

 昔といえば、よく比較されるのが子供のスポーツ部活等での「水飲み厳禁」といった“風習”だ。誰もがこの経験を語るところを見ると全国的な傾向だったと分かる。気流子もその例に漏れないが、よくあの当時倒れなかったと不思議に思う。

 いや、倒れた事例はあったのだろうが、全国的に問題になった記憶はない。だが、懐かしの「青春の一コマ」では済まされない。今ではスポーツ学的にも水分補給が必要不可欠とされている。

 例えばサッカーでも、暑い日は、試合主催者、審判の判断でハーフタイム以外に前半や後半の中間でも飲水タイムが設けられる。来月から開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)も同様の措置を取るという。この世界最高峰の大会でも天候、気温にかかわらず全試合に導入されるわけだ。

 今思えばコーチや先生たちの「水を飲むな」という厳しい号令は、当時の時代相を映していたのかもしれない。高度経済成長期の躍動する社会的な気風が、戦後日本の復興を押し上げたとも言えるだろう。

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