トップコラムむやみに長い会議【上昇気流】

むやみに長い会議【上昇気流】

 「会議の多い会社はダメ」と有名商社のトップがテレビで言っていた。その会社も会議がないことはないだろうが、「会議漬けはよろしくない」ということだろう。日本の大学は会議(教授会)がむやみに長いと聞く

会議室(イメージ)
会議室(イメージ)

 左派系の教員の多い国立大学でその傾向が強いようだ。理工系はそれほどひどくはないと聞く。いずれにしても、会議そのものが目的になっているのだろう

 マンションの管理組合の会議に出たことがある。議長も抽選で選ばれるケースが多いからオドオドしている。特に問題はないのだから、普通の速度でどんどん進めればいいのだが、なかなか踏ん切りが付かない。そのまま時間が経(た)つのに誰も何も言わない

 そこで、議長席からだいぶ離れた場所から大声で「異議なし……」と気流子が2、3度伝えたところ、議長はびっくりしたような顔をして、やっと議事が進み始めた。「お客様は神様」といった感じでその場の空気にひどく気を使う傾向は今も見られる

 会議は時に眠気を誘うものだ。明治天皇が1912年7月、枢密院の会議に親臨された。ところが、議事の途中で眠ってしまわれた。議長席の山県有朋は、持参の軍刀の先で床を叩(たた)いた。その音で天皇も目を覚まされた

 会議の十数日後、天皇は崩御された。山県は天皇の深刻な御病状に気付かなかったようだ。崩御は国民に大きな衝撃を与え、皇居・二重橋前では悲嘆に暮れた多くの国民の土下座姿が見られたという。

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