ゴールデンウイークも後半に入った頃、那覇市内の小学校で窓ガラスが割られる事件が相次いで発生し、休暇明けの県民の間に不安が広がっている。5月4日から9日にかけて、那覇市の宇栄原小学校、真嘉比小学校、金城中学校で校舎の窓ガラスが割られ、何者かが侵入する被害が確認されている。
「窓ガラスが割られる」と聞いて思い出すのは、4年前の2022年1月に起きた沖縄署(沖縄市)襲撃事件だ。若者が集団で警察署に石を投げるなどの破壊行為をし、窓ガラスが割られたり、警察車両や電光掲示板が破壊されたりした。被害額は数百万円にも上ったという。当時、筆者は襲撃のニュースを聞き、沖縄は物騒だというイメージを持った。
ただ警察側にも非があったようだ。事件の発端は、バイクに乗っていた男子高校生を制止しようとした警察官の警棒が高校生の目に接触したことだ。その結果、高校生は右目を失明するけがを負った。警察に不満を持った若者がSNSで襲撃を呼び掛け、約300人が集まった。けがを負わせた警察官は職務上の注意義務を怠ったとして業務上過失傷害罪で罰金100万円の判決も出ている。反対に、沖縄署襲撃の首謀者には今年3月に404万円の賠償命令が下された。
警察署襲撃は高校生らによる事件だったが、沖縄では中学生の非行が全国に比べて多い。沖縄県警の統計によると、刑法犯少年の中学生の割合が全国と比較して高く、高校生の刑法犯は少ない傾向にある。
ゾンビたばことして知られる指定薬物「エトミデート」や乾燥大麻などの薬物所持で逮捕される中高生のニュースもよく耳にする。なぜ少年の非行が多いのか。沖縄全体で向き合わなければならない社会問題だ。(A)





