トップコラム議員外交の活発化を【上昇気流】

議員外交の活発化を【上昇気流】

 世界情勢が不安定化する中、わが国はインド太平洋地域の要衝として一層の存在感向上が求められる。特に日米関連の政治・経済ニュースが連日、お茶の間をにぎわせ、いやが上にも“運命共同体”の中身が問われる。政府による外交だけでなく、議員外交が重要な時でもある。

 日米関係強化に向け、議員外交に尽くした政治家に元防衛庁長官の故愛知和男さんがいる。1976年の衆院初当選以来、米国の国会議員との個人的なつながりを深めるよう努めてきた。

 例えば、レターヘッドには必ず自分の顔写真を貼り、クリスマスカードには家族の写真を添えメッセージを送った。家族ぐるみの付き合いも大事にした。

 議員来日の機会を最大限活用するのはもちろんだが、愛知さんも積極的に訪米。“ツーカー”の関係を得たのは、上下院議員計535人のうちの約1割になり、日米間に太いパイプをつくり出した。

 「日米の政治家同士が連帯し得る信頼感を醸成する関係にならないと、本当の日米外交は進まない。日本としての構想を打ち立て、米国に提示、協議し足並みをそろえて事に当たる。そのプロセスが取られてこそ、本当のイコールパートナー関係が構築される」と。

 今、政治家にとって議員外交を展開する大きなチャンスだ。国民も、米議員が現在、日本・日本人のことをどのように考えているか知りたいと切に願っている。議員外交の成果を国会の場でもぜひ披露してもらいたい。

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