かつて5月27日は「海軍記念日」だった。1905年、日本海軍がロシア艦隊に勝利したのを機に制定された。昭和の戦後は占領政策の一環で「軍」に関連する記念日が廃止された。
東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊が対馬沖でバルチック艦隊に圧勝した時の旗艦が戦艦三笠だ。今は当時の威容そのままに神奈川県横須賀市の三笠公園で保存展示されている。
東洋大学の西川佳秀(よしみつ)名誉教授が「三笠の艦上で各国の首脳や閣僚級の会合、歓迎式典などを催してはどうだろうか」と提案している(世界日報5月4日付「ビューポイント」)。米英戦争の米艦コンスティチューション、トラファルガー海戦の英艦ヴィクトリーと並んで歴史に残る戦いで国家に勝利をもたらした「世界の三大記念艦」と称される。
高市早苗首相とトランプ米大統領が米海軍横須賀基地の空母ジョージ・ワシントンの艦上で日米同盟の強固な絆を演出したのも記憶に新しい。三笠も海洋国家日本の歴史や伝統を象徴する式典場所としてふさわしい。
ロシアを刺激するとか戦争を美化するとの懸念にはこう答えたい。海戦の勝利後、日本海軍は敵軍の負傷者を救出し、ロジェストヴェンスキー司令長官を東郷長官自ら見舞いに訪れている。敵味方を超えた礼節があったのだ。
ロシアや中国はことさら自らの戦勝記念日を誇示して対日非難に忙しい。一方、わが国はこうした史実も教育現場で教えない。国家間の友好歓迎式典を通して啓蒙が必要だ。





