トップコラムGWにスコールの洗礼 【美ら風】

GWにスコールの洗礼 【美ら風】

 ゴールデンウイーク(GW)の書き入れ時を迎えた観光立県の沖縄は、4日に梅雨入りした。実はGWの沖縄は高確率で雨が降る。梅雨入りも国内で最も早く、平年は5月10日ごろだ。この時期は気温が上昇し、雨天が増える。

 4月30日の昼間、那覇の海岸沿いを運転していた筆者は、初めて外出中にスコールを体験した。スコールは熱帯地方で短時間に発生する激しい雨だ。大きな雨粒が車のフロントガラスをひっきりなしに叩(たた)き、ワイパーを最速にしても視界に不安を感じたため、スピードを落とし安全運転に徹した。

 スコールは本来、突風という意味を持つ。車の中では外の風の強さを感じにくい。スコールの言葉の本来の意味を知らずに車を降り、折り畳(たた)み傘を差すとすぐ、傘の親骨が2本折れてしまった。横殴りの雨の中、50㍍ほど歩いただけで服やカバンはもちろん、靴と靴下もびしょ濡(ぬ)れになり、踏んだり蹴ったりだった。

 約3分後、先ほどの雨がうそのようにピタリと止んだ。スコールは15分から20分程度で止(や)む。その基礎知識すら知らなかった筆者は、車内で雨が止むのを待てば良かったのかと、スコールの洗礼を受けた。

 観光客も同じような体験をするだろう。なぜなら沖縄の天気予報は当たらないからだ。黒潮が流れる暖かい海に囲まれた沖縄は亜熱帯海洋性気候に属するため、天気予報の精度が全国でも低めだ。地元の人は天気予報をあまり見ないし、傘を差さないというのも面白い。

 観光客には急な雨を前提にした旅行の計画と、サンダルを履くことをお勧めしたい。「カタブイ(沖縄の方言でスコール)」の後には虹が見えることが多い。沖縄の気候も旅行の醍醐味(だいごみ)だ。(A)

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