
岩手県大槌町で発生した火災は、発生から6日目となった昨日も鎮火の見通しは立たず、焼損面積は昨日の午前6時時点で約1600㌶に上った。自衛隊のヘリコプターなどによる懸命の消火活動が行われているが、簡単ではないようだ。きょう現地は雨の予報。一日も早い完全鎮火を願うばかりだ。
昨年2月、大船渡市で起きた山林火災では、2900㌶を焼失、建物被害も200棟を超えた。山林火災ではないが、11月に大分市佐賀関で発生した火災は10日間燃え続け180棟超に延焼、焼損面積は約4万8900平方㍍に及び東京ドームの建築面積を超えた。
火災の大規模化の傾向がはっきりと出ている。山林火災には地表の枯れ草などが燃えだす「地表火」と高木まで焼く「樹冠火」の2種類があるが、樹冠火は火の粉をまき散らして燃え広がる。大槌町でも消火を難しくしているようだ。
山林火災の頻発と大規模化は世界的な現象だ。昨年1月、米ロサンゼルスの高級住宅街に延焼し、6800棟以上の建物が焼失した山林火災は、その激しさ、恐ろしさをまざまざと見せつけた。
これは地球温暖化が背景にあると言われる。高温によって山が乾燥しているところに強風が吹けば、火災が発生してもおかしくない状況に置かれるということだろう。
湿潤な日本では、これまでは山林火災も大規模化しなかったかもしれないが、状況は変わった。山の中での火の取り扱いにこれまで以上の注意が必要だ。





