ブラジルは、インスタントラーメンの消費量では世界11位に位置する南米最大級の「即席麺大国」だ。
スーパーマーケットや街角の商店の棚には、ニッシン(日清)をはじめとするさまざまなメーカーの商品が並び、ブラジルならではの独特の味も多い。チキンやビーフに加えて、チーズ、トマト、ライム、豆スープ、シュラスコ味など日本の売り場とは一味違う顔触れだ。値段も安く、1袋1レアル(約30円)から手に入る。
日本と大きく違うのは食べ方だ。鍋で麺をゆでた後は、お湯を捨て、皿に盛って粉末スープを振り掛け、よく混ぜる。スパゲティのような感覚で食べるのだ。日本人には少し驚く食べ方だが、ブラジル人にとっては気軽に作れる麺料理の一つなのだろう。
ブラジル日清のホームページに掲載されている「オススメレシピ」の多くもスープなしで紹介されている。即席麺を利用したラザニアやグラタンに加えて、即席麺をビールと唐辛子、牛肉で煮込んだおつまみの一品など、独創的なアイデアの食べ物が並ぶ。
現在、注目レシピとして紹介されているのが「タコスラーメン・辛口」バージョンだ。材料は、辛口(チリ)チキン味のラーメン1袋に鳥のもも肉、パプリカ、油、塩、タマネギの千切り、トウモロコシ、パクチーにナチョスを数枚。メキシカン風の一品となる。
実際に調理してみると、これがなかなかおいしい。隠し味にライムとクミン、炒めたニンニクを加えると味に深みが出た。ブラジルに住んでいると日本風のラーメンが恋しくなるが、郷に入れば郷に従え。現地の食文化に少し手を加えるだけで食生活はぐっと楽しくなるものだと感じた。(S)





