フィンランド南東部でドローンの侵入が相次ぎ、国境地域の緊張が続いている。

ロシアと国境を接するフィンランドにとって、隣国での戦争は関係ないと言っていられなくなりつつある。首都ヘルシンキから北東に250㌔ほどのパリッカラ周辺では先週、爆弾を搭載した複数のドローンが発見された。また、北東に約130㌔のコウボラ市郊外ではドローン2機が墜落した。
これらのドローンはウクライナ製だ。ウクライナは最近、ロシアの石油インフラを狙い、フィンランド湾周辺に向けて多数の攻撃ドローンを飛ばしており、フィンランド国防軍によれば、その数は最大2500機に達するという。
オルポ首相は「軍事的脅威はない」と呼び掛ける一方、「戦争が近づいている」と、国境地帯の緊張が高まっていることを認めた。
ドローン飛来の原因ははっきりしないようだが、ロシアによる全地球測位システム(GPS)信号への妨害などが取り沙汰されている。ドローンに搭載されていた爆発物は処理されたが、ドローンが住居地域に飛来していたらと思うと深刻にならざるを得ない。
政府は、長年強化してきたドローン防衛能力にも限界があるとし、「領空侵犯を100%防ぐことはできない」と述べている。また、ウクライナで運用されているような航空脅威警報をスマホに配信するシステムは、まだ開発中で、実用は2027年末という。
国境の向こう側で続く戦争が遠い世界の話ではなく、日常の延長線上にある現実であることを突き付けられた思いがする。(Y)





