トップコラム佐賀の名物ワラスボ【上昇気流】

佐賀の名物ワラスボ【上昇気流】

ワラスボ
ワラスボ

 九州佐賀国際空港に降り立つと、便数が少ないせいか、意外に静かだった。ランチを取るために「さがんれすとらん志乃」へ。レストランはこの1軒だけだった。窓から眺める有明海が絶景で、しばらく見とれた。

 目の前は静かな海で、時間が止まっているかのようだ。対岸のはるか遠くに山が見える。大きく盛り上がっているのは多良岳で、右に視線を移していくと稜線(りょうせん)は緩やかに低くなり、海面すれすれに。

 ここの名物料理の一つがシシリアンライスで、ライスの上に焼いた肉と野菜サラダがあり、揚げたレンコンも載っていた。話題のB級グルメで、味はA級だという。レンコンはカレーライスにも入っていて、これも名物。

 静謐(せいひつ)な海を見ていて思い出したのは、ワラスボだ。ワラスボはハゼ科の魚で、全長40㌢。日本では有明海のみに生息し、2015年に来た時、佐賀市が町おこしのためにこれを主役に作成したPR動画を見たのだ。

 そしてその干物を買って帰り、試食。グロテスクな頭と目立った歯があり、動画ではエイリアンとされた理由も納得した。骨をたたいて軟らかくし、あぶって醤油(しょうゆ)をつけて食べた。酒のつまみといったところ。

 ワラスボは今も健在なのか。土産物売り場に行ってみると、干物コーナーに確かに存在していた。地元の人々には親しまれているが、県外ではムツゴロウほどの知名度はない。これで町おこしは成功したのか。観光パンフレット類にその名は掲載されていなかった。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »