3月から4月は変化の時期だ。変化とは「それまでとは違う」という意味だ。日本の会計年度の初めや進級、進学もこの時期だ。歴史的事情があって、明治時代ごろにその種の制度が生まれたのだろう。
「時期が決まっている」という点では、雑誌の締め切りがある。締め切り日を前にして、流行作家が必死に原稿を書いている姿が浮かぶ。無論、商業誌には「決まり」としての重みがある。最悪、作家が印刷所で原稿を書いて校正を行うこともある。
それが雑誌や出版社の信用にもつながる。半面、同人雑誌などは締め切りそのものを延期してしまうことがある。同人雑誌は出版社ではなく同好の士が作っているので、延期してもそれほど大きな問題にはならない。
「歴史とは期日(時間)を巡る攻防」という側面がある。歴史の重要部分である戦争も、締め切りとは言わないが、「○月○日をめどとして……」というような言い方は普通にある。
新幹線の開業も延期されることがしばしばだ。リニア中央新幹線については一知事の強硬な反対で、JR東海が当初の予定だった品川―名古屋間の2027年開業を断念した。
反対運動とは関係なく、物価や建築関係者の人件費が理由になって、当初予算の2倍近くになったケースもある。予定とは似ても似つかないものとなった自治体の「箱物」もあった。「物事は予定通りにいかない」ことが多くなった。知らぬ間に何かの変化が進んでいるのだろう。






