米首都ワシントンの春を満開の桜が彩っている。暖かな春の陽気に誘われ、筆者も花見に足を運んだ。向かった先は桜の名所として知られるポトマック川の入り江「タイダルベイスン」周辺だ。
タイダルベイスンの周囲には約3800本のソメイヨシノの木が立ち並び、淡い白桃色の花を咲かせていた。桜並木から目線を上にやると天を突くワシントン記念塔(DCモニュメント)の白亜の塔身が、晴天の青と鮮やかなコントラストを成しており、見事な美しさだった。
週末だったこともあり、大勢の観光客や家族連れが花見に訪れており、カメラを片手に写真を撮り合う姿や、恒例の「たこ揚げ」に興じる子供たちの姿が印象的だった。
ワシントンの桜は、1912(明治45)年に日本から寄贈された約3000本に由来する。東京市長(当時)・尾崎行雄が日米友好の証しとして贈ったもので、当時の米大統領夫人ヘレン・タフトらの尽力により、ポトマック川沿いに植樹された。桜はその後も大切に管理され、現在では首都を代表する景観の一つとなっている。
最近、この物語に新たな一ページが加わった。先日訪米した高市早苗首相が、米国建国250周年の節目を祝し、日本政府として新たに250本の桜を寄贈すると表明したのだ。
トランプ米大統領は、「将来の世代に、われわれの変わらぬ絆を思い出させてくれるだろう」と歓迎した。ワシントンの桜は、日米友好の象徴として、今後もその役割を担うことになりそうだ。(K)






