
中東情勢の悪化によって、筆者の利用するガソリンスタンドの店舗ではレギュラーの価格が3週間で60円値上げされた。1リットル210円という数字に絶句した。車社会の沖縄ではほとんどの県民が悲鳴を上げている状況だ。春休みの時期だが、外出する気が湧かないという声も聞いた。観光業が多い沖縄では、経済のダメージも出てくるだろう。
沖縄県は輸送費用がかかるなどの理由で、ガソリン代が本州より安かった。1972年の本土復帰から、沖縄復帰特別措置法に基づいて揮発油税等(ガソリン税)の軽減措置が適用されてきたからだ。県は、27年の5月まで延長されると公表している。
しかし、25年12月末にガソリン暫定税率が廃止されたことで、軽減される額が1㍑当たり7円から3・8円になり、今年1月に値上げされた矢先だった。宮古島などの離島では250円台も記録したというニュースには目を疑った。
資源エネルギー庁によると18日時点で、レギュラーの価格が1週間で1㍑当たり27円上がり、196円で過去最高価格を更新した。11日には、翌日に約30円値上げすると聞き付けた県民たちが県内各地のガソリンスタンドに駆け込んだ。給油を待つ車で長い列ができ、周辺道路で大渋滞が発生した。
政府が16日から民間備蓄分の石油放出を始めたり、ガソリン補助金が再開されたりしたことで、1~2週間後にはガソリン価格が30円近く下がる見込みだ。それまでの期間、あまり遠出をせずに価格の推移を見守る人も多いと思う。
沖縄に住んでいると、ガソリンは家計に直結するため、国際情勢のニュースに関心を向けざるを得ない。いつガソリン価格が下がるのか。先の見通せない事態に、消費意欲は低下する一方だ。(A)






