
団塊世代の後に生まれた筆者が小学校に入った時は1クラス50人だった。子供同士の適度な競争があり、先生の目を盗んで適当にさぼることもできた。当時を振り返ると、それが良かった。
学級規模は1969年に45人、80年から40人学級が定着した。その後、小1プロブレムが社会問題化、2011年から小1のみ35人となり、現在は全学年35人学級(1クラス最大で35人)である。ずいぶん小さくなった。
小学校の英語授業への対応、モンスターペアレントといった保護者対応など、少人数の方が教員の負担軽減になるというが、子供の側から見ると心配になる。
というのは35人学級の場合、1学年36人なら18人学級が二つ。男女同数なら9人ずつになる。気の合う友達と出会えるのだろうか。狭い人間関係で息苦しさを覚える子もいるのではないか。
少子化だから仕方がないとはいえ、学級規模は小さければ良いというものでもない。切磋琢磨(せっさたくま)しながら社会性を身に付けるという意味では、ある程度の学級規模は必要だ。上限だけでなく下限を設けてもいいのではないかと思うところだ。
小学校の学級規模に合わせて、新年度から中学校も段階的に35人学級に移行することになる。
ICT(情報通信技術)活用の効果を高めるには学級規模は小さい方がいい。発表、発言の機会が増えることで教育向上が期待できるという。ただ、小中ともにいじめ認知件数、不登校児童生徒は過去最多を更新し続けている。
一番の懸念は教員不足による教員の質低下が深刻化すること。教育投資はもちろん重要である。35人学級や無償化で日本の教育がより良い方向に変わることを期待したいところだが、教員と教育の質が担保されなければ税金のバラマキになりかねない。
(光)





