病気や経済的困窮などで困難を抱える人々に対し、相談援助や法的支援を通じ生活をサポートする専門職に「ソーシャルワーク」がある。ソーシャルワーカー(SW)になるために特定の資格は要らないが、施設などで働く場合は社会福祉士などの国家資格を求められることが多い。
高齢者の場合、老後に必要な備えとは、経済的なもののほか、充実した介護の保障であろう。より良いSWに出会えれば、精神的にも豊かな生活が望める。
また、小中学校における不登校の児童生徒数は2024年度、過去最多の35万4000人で、不登校の背景には家庭のさまざまな事情がある。SWは児童らが抱える問題を見据え、家庭や学校に働き掛けたり、生徒や保護者らを関係機関とつないだりするなどの重要な役割も務める。
政府は社会保障制度改革を迫られているが、改革を進めるには福祉の現場で欠かせない存在であるSWの増員が求められる。一人一人の実情をすくい上げ、解決してこそ本物の社会保障・福祉ということになる。
一方、更生保護という分野で地域社会を支える人材に、SWらと連携し協力し合う保護司というボランティアがいる。非常勤の国家公務員だが無給だ。
先般、支援を受けていた人物が、保護観察制度に打撃を与えるという動機で保護司を殺害した悲惨な事件の公判があり、犯人に無期懲役の判決が下った(被告側は控訴)。保護司制度改革にももっと力を入れるべきだ。






