石川県知事選で前金沢市長の山野之義氏が、現職の馳浩氏を破って初当選した。得票数は24万5674票で、馳氏とは6110票の僅差だった。高市早苗首相も応援に駆け付けたが、劣勢を跳ね返すことはできなかった。
石川県知事は前職の谷本正憲氏が7期28年、その前の中西陽一氏は31年間も務めるほど、選挙では現職が有利だった。なのに馳氏は1期4年で退くとなった。やはり不徳の致すところではないか。
県民の不満が強かったのは。2024年元日に起きた能登半島地震への対応だ。地震発生の日、馳氏は東京の自宅にいた。県民と共に一年を出発する考えがなかったのだ。
それ以上に評判を悪くしたのは、被災地への視察が発災2週間後であったことだ。視察に行けば現場の負担になると考えたと弁解するが、まず現場に足を運び現状を認識するのが首長の責任だろう。大きな勘違いと言うしかない。
地震対応のまずさは能登地方の票に表れるはずだが、実際は馳氏の方が上回った。おそらく能登地方の有権者は、復興が遅れ馳氏にも不満はあるが、それでも高市首相はじめ政権中枢、自民党との繋(つな)がりの強い馳氏の方が頼りになる、という心理が働いたのではないか。
反対に直接の地震被害は大きくない大票田の金沢の有権者は、より客観的に馳氏の復興への取り組み、そして政治家としての器を判断することができたのではないか。危機に臨んだ時に政治家の真価が問われるのである。






