トップコラムコンクラーベの舞台裏 バチカンから

コンクラーベの舞台裏 バチカンから

 レオ14世が第267代のローマ教皇に選出されて10カ月。バチカン専門家エリザベッタ・ピケ、ジェラルド・オコネル両氏は教皇選出に関する新著で、昨年5月の教皇選挙「コンクラーベ」でさまざまなアクシデントがあったことを紹介している。

 投票が実施されたシスティーナ礼拝堂では電子機器の持ち込みが厳しく禁じられていたにもかかわらず、参加した133人の枢機卿のうち1人が携帯電話を所持していた。信号妨害装置が設置された礼拝堂内で、セキュリティー担当者が携帯電話の通信を検知し、発覚した。

 枢機卿たちは信じられないといった様子で顔を見合わせていたが、一人の年配の聖職者がポケットに携帯電話が入ったままだったことに気付き、それを手渡したという。

 また、枢機卿たちが宿泊していたサンタマルタゲストハウスでは、携帯電話を目覚まし時計として使用することが許可されていなかったため、バチカンは簡易な目覚まし時計を提供していた。しかし、一部の枢機卿は目覚まし時計を正しく設定できず、寝過ごしてしまう危険があったという。さらに、システィーナ礼拝堂にトイレがないことに不満を漏らす枢機卿もいた。

 コンクラーベでは、米国人ロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が4回目の投票で105票を獲得して選出された。2013年と同様、ある枢機卿が誤って投票箱に2枚の投票用紙を入れてしまったため、投票はやり直しとなった。高齢者の枢機卿が集まるコンクラーベでは想定外の出来事が生じやすい。(O)

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