
表彰台の中央に「日の丸」がはためき、「君が代」が演奏される。その感動の余韻が今も残る。ミラノ・コルティナ冬季五輪で「りくりゅう」こと三浦璃来さんと木原龍一さんがフィギュアスケート・ペアで日本初の金メダルの偉業を達成した。
その日の丸を見て思う。五輪と国旗・国歌は切り離せない、と。今大会には93カ国・地域が参加した。その国々の国旗が会場の至る所で掲げられ、打ち振られていた。選手は等しく国旗を背負い、国歌を奏でること(優勝)を目指した。
戦後、反国旗・国歌闘争があったが、それに終止符を打たせたのも五輪だった。その立役者の一人が4回連続で冬季五輪出場の経歴を持つ橋本聖子参院議員(日本オリンピック委員会会長)である。
1999年に国旗・国歌法が制定された際、国会審議で長野冬季五輪の金メダリスト、スピードスケート男子の清水宏保選手の逸話を紹介した。彼は自分自身が金メダルを取り、表彰台の一番高い所で日の丸が掲揚され、君が代を歌う自分の姿を繰り返し繰り返しイメージし奮起した、と。
「私自身もそうでしたが、スポーツの祭典で日の丸を掲げ君が代を歌うことは、夢や目標であり、最大のエネルギーになっていたという事実は否めません」(参院本会議、99年7月28日)。
その国旗が傷つけられたら、自らだけでなく家族、同胞が傷つけられたに等しい痛みを感じるのである。国旗損壊罪を創設する法整備はあってしかるべきだ。






