トップコラム北斗七星も見えない夜空

北斗七星も見えない夜空

つくばエキスポセンター入口前
つくばエキスポセンター入口前

 先の連休最終日(天皇誕生日)に孫たちを連れて(息子夫婦に連れられ)、つくばエキスポセンターに行った。「科学万博―つくば’85」を記念する恒久施設として造られ、万博後は科学館として運営されており、久しぶりにプラネタリウムを鑑賞した。

 約45分のうち最初の30分は短編アニメ「名探偵コナン 閃光の宇宙船(ペイロード)」が上映され、孫たちは喜んだが、横に座る付き添いの大人は船を漕(こ)いだりしていたとか。

 そんな後に、やっと「今日の星空」の解説があった。冬の星座の代表格のオリオン座(代表星ベテルギウス)、向かい合うおうし座(同アルデバラン)、後ろを固めるおおいぬ座(同シリウス)、こいぬ座(同プロキオン)、冬の大三角などが天空をかたどった大画面で説明された。

 その迫力に触発され、さっそく今夜見たいと思ったが、あいにく東京は夜から雲が広がり、それからも曇りや雨のため星空が見えない日が続いた。

 三つ星が特徴的なオリオン座は、東京(の自宅付近)でもはっきりと見える星座だ。唱歌「冬の星座」の冒頭に「木枯らしとだえて さゆる空より……」とあるように、冬は空気が乾燥して空が澄んでいるので、深夜に帰宅する時によく見掛ける。

 ところが、この唱歌の2番に出てくる他の星座スバル(すばる)や北斗(七星)、そして北斗が指さす無窮(北極星)はよく見えない。

 小学生の頃、一番最初に覚えたのは、北斗七星やカシオペア座から北極星を見つける方法だった。夜空で唯一動かない北極星は、2等星でもロマンのある星だ。

 ところが東京で住み始めて、北極星どころか北斗七星すら見たことがない。北の夜空が明る過ぎる。近くに住む孫たちも同じだろう。孫たちと一緒に夜空を見て北極星や星座を探すことは、プラネタリウム鑑賞よりもぜいたくになったようだ。

(武)

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