2024年度に性犯罪や性暴力で懲戒処分などを受けた公立学校の教職員は281人に上る(文部科学省の調査)。過去最多の23年度から39人減ってはいるが、200人超は12年連続だ。教職員によるわいせつ事件は各地で相次ぎ発覚している。
文科省は「処分歴のデータベース活用などの取り組みを徹底していく」としている。このような取り組みは大事だが、卑劣な犯罪を防ぐには教育者の資質を根底から問い直す施策こそ必要だ。
歴史作家の海音寺潮五郎は戦後教育について「学校の先生達が修身教育は旧道徳のおしつけであると拒否し、しかも新しい道徳は模索中で樹立されていないと称し、学校でも家庭でも放棄されているのである。こんな国は世界のどこにもありはしない」(『悪人列伝』)と嘆いた。
こうした先生から教育を受けた子供が成人し、今では教える立場となって教壇に立っている。この間、忠義・勇気・廉恥などの徳目が忘れられ、自由を謳歌(おうか)することを良しとする教育が続いてきた。
海音寺は続けて「(国内で)暴動や革命でもおこったら、諸悪横行、おそるべき混乱状態がおこることは火を見るより明らか」と。暴動や革命はないが、人格を著しく損傷し破壊する犯罪が街中や学校現場で続発している。
今、教員不足が深刻で免許取得の負担を減らす方向にある。ただ、教育の核心は「道徳心の涵養(かんよう)」にほかならない。高市早苗政権はこのことを最重要課題とし実現していくべきだ。






