
熱戦が続くミラノ・コルティナ冬季五輪も中盤を迎え、日本人選手たちの活躍に目が離せない。イタリアへの関心も高まっているが、開会式ではその圧倒的な文化力を見せつけた。
開催地ミラノは、何といっても世界最先端をいくファッションの街だ。開会式のパフォーマンスは、古代神話をテーマに大理石の白を基調に始まり、ルネサンス以降の豊かな色彩の世界に変わり、光で魅了した。
ミラノのもう一つの顔は、オペラの殿堂、スカラ座。イタリアオペラの三大巨匠、ヴェルディ、プッチーニ、ロッシーニの人形が登場し、ここが芸術の発祥地であることを思い起こさせる。
聖火の点灯も、オペラ「トゥーランドット」の有名なアリア「誰も寝てはならぬ」で荘厳に盛り上げた。さすがイタリア、さすがミラノという感じである。大会のテーマ「調和」のメッセージの中にも、しっかりと自己アピールすることを忘れない。もちろん、それはイタリア文化が世界をリードしてきた歴史と今に与える影響力があるためだが、表現欲求の強さと巧みさも見逃せない。
開会式ではイタリア人が一日200回も使うというさまざまなジェスチャーを披露する面白いパフォーマンスがあった。あの歌うようなイタリア語を話すだけでは足りないという気持ちが根底にあるのだ。
日本人は自己アピールが下手と言われる。民族の気質まで変える必要はないが、国際舞台でのアピールでイタリアから学ぶものは多い。






