
イスラエルでは、ユダヤ暦シュバット月15日に当たる2月1日の日没から2日にかけて、樹木の新年「トゥビシュバット」を祝った。
ユダヤ教には、季節ごとにそれぞれ四つの異なる新年がある。春の1番目の月ニサンの1日は旧約聖書における宗教的な祭事の新年で、夏の6番目の月エルルの1日は家畜の十分の一税を計算する新年。秋の7番目の月ティシュレイの1日は、神による天地創造と人類の誕生を祝う最も重要なロシュ・ハシャナ(ユダヤ新年)でユダヤ暦の年号が変わる。そして、冬の11番目の月シュバットの15日には、樹木や植物に対して感謝する。
16世紀、イスラエル北部サフェドのユダヤ教神秘主義者たちは、自然への精神的な祝典として、過ぎ越し祭(ペサハ)の夕食儀式をモデルに、イスラエルの地の作物を食べ、祝福の言葉を唱える習慣を制定した。
ユダヤ人はこの日、7種の作物(小麦、大麦、ブドウ、ナツメヤシ、オリーブ、ザクロ、イチジク)を食べ、歌を歌い、ワインを飲み、聖書から作物や木に関する一節を読む。多くの家庭は、色とりどりのドライフルーツや果物、ナッツ類を並べたテーブルを囲んで祝宴を行う。
各地では植樹行事が行われ、子供たちが木の苗を植えた。旧約聖書の創世記には、ユダヤ民族の始祖アブラハムがベエルシェバに1本の木を植えて、礼拝をしたと記されている。イスラエルの人々は始祖に倣って植林を行ってきた。イスラエルの地にはここ四半世紀で約2億5000万本の木が植えられたという。(M)






