
2025年の訪日外国人数が4000万人を突破し過去最多の約4270万人となった。今回、幅広い国・地域を対象に観光客を誘致した効果が表れたという。政府は03年に「観光立国宣言」を打ち出し、観光ルートの開拓に努めている。
外国からの多くの人が日本文化の魅力を発見し、伝えることで諸外国との相互理解を深めることができる。30年にはインバウンド(訪日客)6000万人の目標を掲げる。気流子も昨秋11月3日に出掛けた京都観光で、インバウンドの心の中をちょっぴりのぞき込むことができた。
京都市西北部の龍安寺を訪ねた時、20人余のロシア人ツアー客に出会った。門前ではおしゃべりをしていたが、よく知られる石庭の廊下では、4、5人の若者が静かに腰を下ろし、じっと庭と対峙(たいじ)していた。
龍安寺は臨済宗妙心寺派に属し大雲山と号する禅苑の名刹(めいさつ)。15世紀、公家の徳大寺家の別荘を室町幕府の管領・細川勝元が譲り受け寺地とし、時代の有力者、志ある者らが守り継いできた。
文化施設でもあり、厳然たる宗教施設だ。石庭には15個の石を配し、極端なまでに象徴化された空間の意味は謎に包まれている。その実体を前にした外国の若者たちのさまには、こちらも感動した。
帰京の折、新幹線車内で静岡駅を過ぎた頃、前方に見えた富士山の姿は葛飾北斎の赤富士にそっくりだった。その時、欧米人の若者2人が一眼レフカメラで撮りだした。なかなかの写真センスだと思った






