トップコラム若者に中道への拒否感 フランスから

若者に中道への拒否感 フランスから

 中道政党・共和国前進(現・再生)を率いるマクロン大統領が、2017年の大統領選で圧倒的支持を得て、中道政治は始まった。右派と左派が時計の振り子のように政権を交代で担ってきたフランスだが、今や中道の政府与党は過半数割れし、混乱が続いている。

 戦後は既存政党のドゴール右派政権とミッテラン左派政権、その後はシラク右派、ジョスパン左派、サルコジ右派、オランド左派が左右の対立という構図で政権を担ってきた。右派、左派の大政党は成果を出せず、中道に道を譲った。

 最近の世論調査で興味深いのは、若者の政治動向だ。女性は差別や不平等への不満から左派リベラル支持者が多く、男性は右派の保守に流れる傾向が強い。同時に、極右のイデオローグといわれる再征服党のマリオン・マレシャル・ルペン欧州議会議員の主張に若者の注目が集まっている。

 マリオン氏は、右派・国民連合のマリーヌ・ルペン前党首の姪(めい)で、「移民、治安、麻薬、過激な左派のジェンダーフリーや包摂主義という第三の選択と戦うという意味では、欧州と米国は問題を共有している」とトランプ米大統領を支持する。フランス人の大半は反トランプだ。

 マリオン氏は、「(トランプ氏は)政治的意志はテクノ官僚主義や、国民を無力化している裁判官による統治に打ち勝つことができると説明している」と主張、「トランプ氏と違い、欧州のエリートたちは欧州の利益を守っていない」と批判する。彼女に倣いトランプ氏を支持する若者は増えている。(A)

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