
高市早苗首相の「台湾有事」発言から年初のトランプ米大統領のベネズエラ作戦、グリーンランド領有問題そして衆院解散など目まぐるしい国内外の動きにSNS上も賑(にぎ)やかだ。ユーチューバーにとって稼ぎ時なのかもしれない。
個人が発信する解説や分析が総体として大きな影響力を持つようになった。今では「オールドメディア」と呼ばれる既存メディアが批判の対象となり、権威失墜の体をなしているのは「第四権力へのチェック」として望ましい。
もちろんニューメディアたるSNSも、フェイクニュースまがいの派手なタイトル、見出しなど閲覧回数稼ぎの商法で大きな問題もある。結局、インターネットの世界も玉石混交だから受け手側の判断と見識が問われるのは変わらない。
あるネット番組で、キリスト教牧師が神の人間に対する関与について空港の管制官に例えて解説していた。便数が飛躍的に増え複雑な航路を持つようになると、航空機に安全な指標を伝える管制官の重要性は一層高まる。
その「指示」をどう捉えるか。自由な操縦への介入として操縦士が無視すれば大事故につながりかねない。先の中国の空母艦載機による自衛隊機へのレーダー照射事案はどうだったか。
今は国際秩序の混乱期だ。トランプ氏は従来の国際法の限界を露呈してみせた。「私の(権力の)唯一の歯止めは、私自身の道徳心、私自身の良心だ」とするその弁は、独裁的な言辞ではなく、むしろ信仰告白と言える。






