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専業子女【韓国紙】

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 わが国における子供の扶養は、老後準備の代表的な障害だ。保険開発院が働く40~50代を調査した結果、回答者の67・9%が「引退後も子供の扶養負担がある」と明らかにした。彼らは引退後も教育費4629万ウォン、結婚費用1億3626万ウォンなど、子供1人当たり平均1億8255万ウォンを使わなければならないだろうと予想した。

 昨年11月基準で青年層(15~29歳)の雇用率が44・3%にとどまり、無職なのに就活すらしない「休んでいる」青年が41万6000人に達する現実と無関係ではない。

 最近、SNSでは自身を「専業子女」と紹介し、掃除や洗濯、食事の準備、皿洗いなどの日常を映した映像をアップする人たちをよく見掛ける。家事をして両親から生活費・小遣いをもらうので、伝統的な意味で無職ではないという自嘲的な表現だ。

 就活生の立場で家事を通じて「存在の意味」を見いだそうと専業子女であることを自任しているのかもしれないし、「背骨ブレーカー」(親の背骨を折るほど高価なものをねだる子)ではないという抗弁とも聞こえる。「ホーム・プロテクター」「自宅警備員」という表現もある。

 11日に公開された韓国保健社会研究院(保社研)の調査によると、韓国の20~40代はドイツや日本、フランス、スウェーデンのどこの人たちより結婚の意向は高いが、出産の意向は低い方だった。子供の計画数は1・74人で、5カ国の中で最も少なかった。その理由は出産に伴う経済的負担のせいだ。

 その根底には、子供の人生まで責任を持ってこそ正しい親だという観念が存在している。専業子女が増えれば増えるほど家庭と社会の雰囲気は暗くなる。社会セーフティーネットの負担も大きくなるほかない。

 作家・千明官氏の長編小説『高齢化家族』では、年老いた母親に依存して暮らす3人の中年の子供の物語が繰り広げられる。事業に失敗して家でゴロゴロする息子もいるし、結婚に失敗し子供まで連れて戻ってきた娘もいる。

 小説の中にだけ登場する仮想の家族ではない。就職に失敗した多くの青年が何もせず休んでいる。大学4年生と卒業者10人に6人が就活をほとんどしていないか、就活のふりだけしているというアンケート結果も出ている。

 このような状態で時間がさらに流れていくと、『高齢化家族』に登場する子供たちのように老父母の所得に依存して暮らす「失われた世代」になるのだ。

(1月12日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

「セゲイルボ」

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