
ブルガリアは1日、欧州単一通貨ユーロ圏に入った。旧通貨はレフ。欧州連合(EU)27カ国の中で21番目のユーロ国となった。
だが、共通通貨への移行が必ずしも歓迎されていたわけではない。期待がある一方で、懸念の声も聞こえてきた。ユーロの信用力を背景として観光や投資の促進、取引コストの削減が期待される一方、国民の間では「便乗値上げ」によるインフレへの不安が強く、世論調査では導入反対が賛成を上回っていた。
ブルガリア初のユーロ硬貨にはキリスト教をモチーフにした2人の聖人が描かれている。1ユーロ硬貨には、ブルガリア正教会の最も重要な聖人であり、ブルガリアの守護聖人の「リラの聖ヨハネ」(876~946年)が描かれている。ブルガリア初の隠遁(いんとん)者とされ、リラ山脈にブルガリア最大の修道院を建てたことで知られる。
2ユーロ硬貨には、ブルガリアの先駆的な歴史家であり、18世紀から19世紀の民族復興運動の中心人物であったヒランダルの正教会修道士、パイシー(1722~1773年)が描かれている。
クロアチアは2023年1月にユーロ圏に入ったが、オーストリアのウィーンでクロアチアのユーロ硬貨に出合ったのはその数カ月後だった。
ブルガリアのユーロ硬貨がウィーンで見られるようになるにはまだ時間がかかるだろうが、その時が楽しみだ。(O)






