
年末年始、南部のヘルシンキ首都圏でも零下15度前後の寒い日が続き、変わらない例年の冬のように感じる。だが、専門家に言わせれば、フィンランドの冬は大きく変化しつつあり、首都圏ではゴム長靴が必須になりつつあるという。
雪がほとんど降らず、降ったとしても続かず、解けてしまうからだ。確かに、十数年前は、冬になれば道路には常に雪が積もっていた記憶があるが、最近の冬の道路には雪がほとんどない。
気象研究所は「半世紀前は何カ月も雪に覆われ冬といえば白色の季節だったが、今では雪に代わって雨が降る灰色の日が増えている」と指摘する。
一方、北部のラップランド地方では、気温の上昇はあるものの冬の初めには雪が多く降る傾向があるという。
北極圏に近いフィンランドは、温暖化の影響が世界平均の約2倍の速さで進行していると言われている。特に首都圏での冬の変化は、人々の日常生活や精神状態に影響を与えると考えられている。
日照時間が少ない冬の期間に、暗くて雨の多い時間帯が続けば、心は晴れないだろう。子供たちもウインタースポーツの遊びができず、外で何をすればいいか悩むかもしれない。
冬には学校のグラウンドに水がまかれ、その水が凍り天然のスケート場となり、凍った湖の上には雪が積もり、郊外のスキー専用路でのクロスカントリースキーは伝統的に誰でも楽しめるスポーツだった。だが、それらのスポーツを楽しむためには北部地方に出掛けなければならない時代が来ようとしているようだ。(Y)






