トップコラム今は昔? 丙午の迷信【上昇気流】

今は昔? 丙午の迷信【上昇気流】

ベネズエラのマドゥロ大統領=20205年5月25日、カラカス(AFP時事)

 新年早々、米軍がベネズエラで軍事作戦を敢行しマドゥロ大統領夫妻を拘束した。4日には北朝鮮が日本海に弾道ミサイルを発射。誰もが穏やかな新年を望んでいたが、世界の現実はそれを許さないようだ。丙午(ひのえうま)の激しい年を予感させる。

 60年に一度巡ってくる丙午は、十干の丙と十二支の午が共に火の性質を持ち、それが重なる年だ。強いエネルギーを持ち、行動、飛躍の年とされる。

 60年前、干支など関心のない小学生だった気流子も、テレビで丙午が随分話題にされていたことを覚えている。当時よく言われたのは「丙午生まれの女性は気性が激しく夫を不幸にする」という迷信があることだった。

 このため、妊娠を避ける動きが広まり、この年の日本の出生数は前年の182万人から136万人に減少した。約25%もの減少だ。もっとも翌年には193万人に回復しているが。

 東京都知事を務めた青島幸男の小説で第85回直木賞を受賞した『人間万事塞翁(さいおう)が丙午』の主人公は、丙午生まれの作者の母親をモデルにしている。戦中戦後の時代を、東京の下町を舞台に明るく逞(たくま)しく生き抜いていく姿を描き、テレビドラマ化もされた。

 さすがに今の時代、丙午生まれの女性を忌避する傾向はないだろう。高市早苗首相に代表されるように、エネルギッシュで活発な女性の活躍の舞台は広がっている。丙午の迷信を逆手に取って、今年は女の子はもちろん、たくさんの赤ちゃんが生まれることを期待したい。

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