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危機の女子大【韓国紙】

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

韓国の梨花女子大

 高等教育機関である大学は、男性の専有物だった。女性の人権がいち早く発達した米国も例外ではない。反戦デモの先頭に立ってきた名門コロンビア大も1983年まで女性の学部入学を許していなかった。同大と共にアイビーリーグを代表するプリンストン大とイェール大は69年、ハーバード大は77年まで「禁女」の伝統を引き継いでいた。

 門を開けても最初は相変わらず露骨な差別があった。268年間、男子学生だけが通っていたイェールは72年になってやっと「女性新入生最大200人」の制限を解いた。

 これらの名門大が門戸を開放したのには、競争校に優秀な男子学生を奪われないようにする現実的な誘因が大きく働いた。イェールは1943年から女子大であるラドドクリフ大と共同授業を始めたハーバードとの競争でかなり苦戦していた。男性だけがうようよいるイェールより、女子学生と受講できるハーバードの方が魅力的だったからだ。

 ハーバードは77年にラドクリフを吸収。女子学生もこれらの名門大を始めとする男女共学に進学する現象が顕著になり、1960年代に最大281校あった女子大は、2024年には26校に縮小した。

 わが国の女子大も1990年代に入って学生募集が困難になり始め、続々と男女共学への転換に乗り出した。少子化による学齢人口の減少と産学・研究成果をはじめとする理工系の劣勢による低調な就職率、留学生誘致競争の劣勢による財政難などが女子大忌避を招いた。

 聖心女子大(現カトリック大、以下同)と暁星女子大(大邱カトリック大)、祥明女子大(祥明大)、釜山女子大(新羅大)が共学転換を終え、おととい、東徳女子大も2029年から男子学生も選抜すると発表した。大学側が共学転換と関連して依頼した研究用役の結果、同大の長所は「女子大」より「ソウル所在」がより大きく認識されるとの分析もあったという。

 とはいっても女子大の使命が終わったとの判断は早計に見える。社会的少数者である女性を主流の隊列に上げただけに、他の疎外階層を支えて社会進出を助けることにも差別化された競争力を発揮できるはずだ。

 東徳女子大は、学生たちと事前に十分な共感を形成できないまま共学転換を推し進めたという指摘を受けている。男女共学になっても、これまで女子大として女性差別是正の先頭に立ってきた遺産も尊重してこそ、学生たちが納得するだろう。

 (12月5日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

「セゲイルボ」

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