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年賀状の季節は悩ましい

 10月30日から年賀状が売り出された。

 紙離れと年賀はがき85円が効いて、発行枚数は昨年の約3割減の7億5000万枚。過去最多は2003年の44億6000万枚というから隔世の感がある。

 85円となると、義理で出すのも相手に負担をかける。とはいえ、まだ年賀状じまいを伝える年でもない。

 紙かデジタルか。年賀状の季節は悩ましい。

 プリンターインクの某通販サイトが行った25年年賀状意識調査を見ると、紙の年賀状送付予定は5割強。回答者の8割が60~70代だから、高い数値だ。

 送らない理由の最多は「周りが送らなくなった」で、以下「面倒」「お金が掛かる」と続く。ただ、紙の年賀状について6割強が「残したい文化だと思う」と回答している。

 年賀状等のWEBサービスを手掛ける某社の調査では、3人に1人がこれまで通り紙と回答。紙は出さないが、全体の2人に1人がデジタル、しかも大半がLINEで送るという。

 こちらは回答者の大半が20代から50代。紙の年賀状は激減しているとはいえ、年賀状のあいさつ文化や習慣が廃れたわけでもない。この調査結果に正直ほっとした。

 さて、今年はどうするか。パソコンから遠のくと年賀状を出すこと自体が面倒になる。だから、70歳を過ぎると年賀状じまいを通知する人が増える。

 紙の年賀状の良いところは年を取っても読み返すことができることだ。それが手書きであれば、筆致からその人の暮らしぶりや心模様など文字以上のものが伝わってくる。だから、紙の年賀状にこだわりたい。

 ただ、新聞の宅配然(しか)り、郵便業界も慢性的な人手不足にある。遠い将来、紙の年賀状も趣味、文化の一つになっていくのかもしれない。紙の未来は心もとない。

(光)

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