トップコラム冬至の思い出「湯圓」 台湾から

冬至の思い出「湯圓」 台湾から

 中華圏では冬至に「湯圓(タンユエン)」を食べる風習がある。3~5センチほどの白玉に黒ゴマやピーナツなどの餡(あん)が入っているものや、紅白で餡がない小粒のものがある。基本的に甘く味付けられた温かい生姜(しょうが)のスープのようなものに浮かべて食べることが多い。世代を超えて愛される中華圏の伝統的なスイーツだ。

 中国語のタンユエンという発音が家族円満という意味の言葉と音が似ていることから、縁起がいいとされ、幸福の象徴とも言われている。

 冬至だけでなく冬によく食べるスイーツでもあり、種類は豊富だ。

 数年前の冬、当日に買えばいいやと横着をして、夕方からスーパーに向かった。普段は冷凍庫に山のように置かれているタンユエンがどこのスーパーにもなかった。

 道端でタンユエンを売っている小さい屋台は売り切れ。諦めて家の近くの夜市をぶらぶらしていると、その日だけ特別にタンユエンを売っている人がいた。ただ、相場の1・5倍。

 その金額を払いたくはないが、払わないと冬至にタンユエンを食べ逃してしまう。悩んだ挙げ句、餡が自分が好きなピーナツではなく、一番メジャーなゴマであったこともあって、買わないことに決めた。

 翌日、スーパーにはいつも通り冷凍のタンユエンが並んだ。1日遅れて食べたが、おいしいけれどやっぱりきのう食べたかったなと心残りだった。

 今年の冬至まであと1カ月。そろそろスーパーで買いだめしておこうと思う。(M)

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