先日、警察官を名乗る一本の電話がかかってきた。警視庁と神奈川県警の合同捜査本部の〇〇捜査員だと名乗り、東京都××区の特殊詐欺の拠点に家宅捜査に入ったところ、あなた名義の□□銀行のキャッシュカードが2枚出てきた。振り込め詐欺で得た金を資金洗浄するための口座のようだ。元締めの△△という人間を知っているか。関係ないと証明できるか。証明するために所持している預金通帳とキャッシュカードを持って神奈川県警本部まで来てくれ。応じないなら捜査令状を取って家に行く。他の人に聞かれないよう静かな場所に移動してほしい。
そんな内容だった。話を聞いていて、何か要領を得ないようで、身元を確認しようと、所属とフルネームを聞いたところ、「最初に名乗ったので、もういいでしょう」という。「あなたが罪に問われるかもしれない、真剣に聞いてください」と怒りだした。「弟が神奈川県警捜査2課に勤務している。確認する」(もちろんウソだが)と言うと、「じゃあいいです。捜査員をお宅に向かわせます」と捨て台詞(ぜりふ)を残して電話が切られた。
その日の夕方、何気なくテレビをつけると、バラエティー番組で特殊詐欺の特集が組まれていた。「手数料を払うと還付金の手続きができる」「結婚をちらつかせ、金銭をだまし取る 国際ロマンス詐欺」――他人事(ひとごと)ではないなと思いながら見ていた。「警察手帳を事前に見せる」など「ますます手が込んで、巧妙になっています」「変な電話には対応しない」「慌てず家族や知人に落ち着いて相談する」など、だまされないためのポイント、注意を喚起していた。
(和)






