
大相撲秋場所は、大の里が豊昇龍との16年ぶりの横綱同士の優勝決定戦を制し、横綱としては初、2場所ぶり5回目の優勝を果たした。一夜明けての会見では「今までの優勝とはひと味違う感じ」と心境を語っている。
東西両横綱が僅差で優勝戦線を引っ張り、楽日決戦という形になった。その緊張感が場所を盛り上げた。
千秋楽の本割では、豊昇龍が鋭い立ち合いで一気に大の里を土俵の外へ持って行った。大の里の方は、何か中途半端な感じだった。この立ち合いを、決定戦を待つまでの時間にNHKの正面解説、元大関琴風の琴風浩一さんが分析していた。前日の若隆景との取組で、豊昇龍が立ち合いで変化したことが頭にあったのかもしれないと。
昨年九州場所からNHK大相撲の専属解説者となった琴風さんの解説は、分かりやすい、優しい人柄が感じられると好評だ。特に力士たちの心理まで読んでの解説を評価する声が多い。本割から決定戦と力士の心理がよく見える2番だったと、自身でも感想を述べていた。
昨年亡くなった元横綱の北の富士勝昭さんは、反対に歯に衣(きぬ)着せぬ解説、時に力士を叱咤(しった)するような発言で人気があった。そういう点では対照的と言えるが、どちらのスタイルも力士として親方として歩んだ相撲人生からくる味わいがある。。。
向正面の解説で北の富士さんと絶妙のやりとりを見せた舞の海秀平さんとのコンビで、今後どんな名解説が生まれるかも楽しみだ。





