医療改革の一つとして、この4月から「かかりつけ医機能報告」制度が始まっている。医療機関が自院の「かかりつけ医としての機能」を都道府県に報告するというものだ。
その情報を基に一人一人の患者に対し、症状に合った、より的確な病院を選択できるようにしてくれる。かかりつけ医を持たないで病院を転々とすれば初診料の重複などもバカにならない。
かかりつけ医といえば、緊急の時、たとえ夜中でも電話に出て、急な病気にも対応してくれ、適切なアドバイスをもらえるような医師のこと。その役割を病院自体の機能として持たせるという。
私事だが、過日、会社が指定した病院で受けた健康診断で、内臓疾患のリスクを指摘され、最寄りの総合病院の循環器内科に行った。しかし、担当医は診断書を見て「あくまでハンコを押した医師の見解なので、そこで診てもらうように」と素っ気なかった。
かかりつけ医の指導を受けることができれば、こういうムダもなくせてありがたい。文字通り“応病与薬”の医療が行われていけば、結果的に医療費の抑制につながる。それを見込んでの今回の制度導入だ。
さらに、地方では中心的な病院が自然に定まり、医療技術の平準化や病院の再編などが進むことも考えられ、医療を提供する側の改革が進展することが展望される。その一方で、かかりつけ医を持つというのは窮屈だという患者もいるだろうが、重要な医療改革であることは間違いない。






