トップコラム聖地の祈りとユダヤ新年 イスラエルから

聖地の祈りとユダヤ新年 イスラエルから

 イスラエルでは9月22日の日没、ユダヤの新年(ロシュ・ハシャナー)を迎えた。今年はユダヤ暦5786年となる。

 聖書の創世記1章1節に「はじめに神は天と地とを創造された」とあり、ユダヤ教指導者(ラビ)たちによって聖書の記述から割り出され、ユダヤ暦の紀元となる天地創造は西暦の紀元前3761年10月7日と定められた。

 新年にユダヤ人は、甘い年になるようにと、りんごを蜂蜜に浸して食べたり、実り多い年になるようにと、ザクロを食べたりする。他にも、子孫繁栄の象徴として魚を食べるが、ヘブライ語でロシュは頭を意味することから、魚の頭を食べる人もいる。

 ユダヤ人にとって一年の最後の月であるエルル月から新年明け10日後の「ヨム・キプール」(大贖罪〈しょくざい〉日)までの40日間は、赦(ゆる)しと悔い改めの期間となる。これは、神から律法を授かった伝承に由来する。

 古代イスラエルの民を率いていた預言者モーセがシナイ山で神から十戒を記した契約の石板を授かったが、金の子牛を神にして偶像崇拝する民を見て憤慨し、石板をたたき壊してしまった。エルル月に再び山に登って40日後に赦され改めて石板を授かった。

 敬虔(けいけん)なユダヤ教徒はエルル月、神に赦しを乞う特別な祈り(セリホット)を唱える。18日の夜遅く、エルサレム市内を走るライトレールに乗ったが超満員のすし詰め状態で、旧市街前で一斉に降りた。この夜、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」には数万人が集い一晩中祈っていたそうだ。(M)

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