トップコラムバイクは“時短の救世主”  フィリピンから

バイクは“時短の救世主”  フィリピンから

 かつてフィリピンでは、ほかの東南アジア諸国と比べ、バイクは交通手段として人気がなかった。バイクと言えばサイドカーを付けた交通機関のトライシクル用というイメージが強く、社会的ステータスも低め。また南国の強い日差しを嫌う国民性も、二輪には不向きだった。

 しかし時代は変わった。渋滞に悩まされるマニラ首都圏などの大都市では、「車に乗るよりバイクで抜ける方が賢い」という意識が浸透。スマホアプリで呼べるバイクタクシーの利用も生活に溶け込み、都市部における“時短の救世主”となった。

 だが人気の裏には問題もある。公認アプリを使わず勝手に客を乗せるバイク版白タクや、宅配サービスのバイクが「ついでに乗客も運ぶ」違法運用も目立ち、当局は取り締まりを強化している。

 それでも、ここまでバイクが一般的に普及するとは、数十年前には想像できなかったことだ。今年1~4月の販売台数は前年比9%増の約60万台。バイクは庶民の足として、また副業手段として定着しており、ベトナムやタイの水準に追い付きそうな勢いだ。

 一番人気は日本のホンダ(シェア55%)で、家電売り場で完全に存在感を失った「メード・イン・ジャパン」だが、バイク市場でのブランド力と信頼はまだ健在だ。(F)

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