トップコラム関西万博で大阪浮上【上昇気流】

関西万博で大阪浮上【上昇気流】

 森ビル(東京)のシンクタンク「森記念財団」は経済や生活、交通、研究、文化、環境などの分野で評価した「都市の魅力」の1位(東京23区を除く)に大阪市を選んだ。大阪・関西万博に向け大阪駅や難波駅周辺が再開発されたことで観光客誘致活動が活発になったことなどを評価した。

 昨年、大阪駅直結の「JPタワー大阪」が完成して開発がさらに進み、観光客や企業関係者ら人の行き来が目に見えて盛んに。梅田の中心街に大規模なオフィスビルが相次いで開業した。

 民間調査によるとオフィス市場も活況で、賃料の上昇率は世界の主要都市の中で最大という。2018年に万博開催が決定してからは、大阪の経済団体などが集客準備を進めてきた。その効果も小さくないようだ。交通の利便性もさらに高まった。

 大阪といえば以前は首都圏に匹敵し、わが国を代表する経済規模を誇る大都市圏として発展してきたが、近年は見る影もなく、経済的地位の低下が続いた

 やはり、ひところの名古屋経済圏も同様だった。伝統的に先端企業が少なくない土地柄だが、人が集まらず大阪と同じ“地盤沈下”の状況だった。しかし05年の愛知万博を機に中部国際空港ができ、周辺のものづくり産業が連携して経済圏を確保した。

 結局、地元が発奮して起爆剤となり、人々の移動と交流が盛んにならないと文化や経済は活性化しないのだ。万博開催に対する評価はさまざまだが、都市復活の勢いは認めたい。

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