トップコラムアラスカからの司令官【韓国紙】

アラスカからの司令官【韓国紙】

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

6・25戦争(韓国動乱)の後、数十年間、韓国で在韓米軍と米第8軍は同義語に他ならなかった。陸軍大将である第8軍司令官が在韓米軍司令官を兼ねて、駐屯する米軍を代表したためだ。

1992年に在韓米軍と第8軍が分離され、第8軍司令官の階級が中将に一段階低くなって、在韓米軍司令官が第8軍司令官を指揮する今の構造が定着した。もちろん今日でも、第8軍は在韓米軍を構成するいろいろな部隊の中で核心的な主力として残っている。

米アラスカ州(の最大都市)アンカレジ北端に陸・空軍が一緒に使う統合基地がある。先日、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談が開かれて有名になった、まさにその場所だ。

米陸軍でも精鋭とされる第11空挺(くうてい)師団がここに駐屯する。「北極の天使」という別名で知られているように、アラスカと北極海一帯でロシア・中国に対抗して米国の戦略的な利益を守る尖兵(せんぺい)の役割を果たしている。韓国動乱に参戦するなど、韓国とも縁が深い部隊だ。

昨年9月、ロシア・中国海軍が北太平洋の日本海とオホーツク海一帯で軍艦だけでも400隻以上動員した大規模合同軍事演習を行った。これに、アラスカ防衛の責任を持つ第11師団のジョセフ・ヒルバート師団長(少将)が即刻対応に乗り出した。

空挺作戦の専門家らしく、彼は兵力と各種装備をいち早くアリューシャン列島の最南端まで展開することによって、露中両国海軍の動態を監視するようにした。米軍指揮部が「何の予告もなく太平洋の最も辺鄙(へんぴ)な場所に先端資産をうまく移動させる柔軟性を発揮した」として、ヒルバート将軍を称賛したのは当然の措置だと言えよう。

トランプ氏が3日前、ヒルバート将軍を中将に進級させて第37代在韓米軍の第8軍司令官に任命した。米ホワイトハウスとペンタゴン(国防総省)で「在韓米軍の戦略的柔軟性」に関する議論が堰(せき)を切ったように行われている時点であり、注目を集めている。米国としては、2万8000人を超える米軍将兵を韓半島だけに縛り付ける代わりに、中国やロシアの牽制(けんせい)など多目的に活用したい気持ちは山々だろう。

普段から兵力運営の柔軟性を口癖のように強調してきたと言われるヒルバート将軍の韓国赴任は、在韓米軍の役割変更を知らせる信号弾ではないのか、注意深く見守りたいものだ。

(9月8日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

「セゲイルボ」

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