
タイのガソリンスタンドは、コンビニが併設されていたりして結構、便利だ。ファストフードやカフェだってある。小腹を満たすこともできるし、ゆっくりコーヒーも飲める。車持ちの中間層をダイレクトに狙えるわけだからマーケットとしても大きな磁場を持つ。
日本だとコンビニではトイレを貸してくれるが、タイのコンビニにそういうシステムがない一方、ガソリンスタンドのトイレは歩行者でも自由に使える利便性もある。タイの高速道路でサービスエリアを見たことはないが、ガソリンスタンドがその代役を担っているともいえる。
タイのガソリンスタンドでは「シェル」や「エッソ」といった欧米系のほか、地場の「PTT」(タイ石油公社)系も少なくない。タイ人は「ポートートー」と発音し、PTTのガソリンスタンドは国内に約3000店舗を構える。
このPTT傘下にあるのが「カフェアマゾン」だ。今やタイ最大手に成長したカフェチェーンだ。カフェのコンセプトは、アマゾンの熱帯雨林を思わせる緑の木々が作り出すネイチャー系の雰囲気だ。
当初、PTTのガソリンスタンドに併設される格好で店舗数を伸ばしたが、ショッピングモールやオフィスビルなどにも拡大し、日本を含め国内外で計5000店以上を運営している。親会社は車両にガソリンを提供し、子会社は人にコーヒーを提供する同じ液体ビジネスだが、車両数より人の数が多い分、ビジネスの勢いはカフェにある。いずれ子会社が親会社をのみ込むことになるのかもしれない。(T)






