
今年は戦後80年の節目に当たる。それもあってのことだろう、8月15日の靖國神社への参拝者は例年のほぼ倍だろうか、明らかに長い列だった。猛暑下、熱中症対策もあり、拝殿の後方横で拝礼させていただいた。
今年は同時に日露戦争終戦120年、日清戦争終戦130年という節目となった。考えてみれば、わが国をはじめスイス、バチカンなど先の戦争後80年において戦闘を経験していない国家の方が少数なのである。
「平和は時間とお金、そして時には命の犠牲を伴う多大な努力の上に創出するものであり、タダでは獲得できないものというのが国際常識である」。海上自衛隊出身でアフリカ東部のジブチ共和国の大使を3年間務めた靖國神社宮司の大塚海夫さんは強調する。
そうした平和創造への外交経験からも、「愛国者」の意味するところは「パトリオット」であり、偏狭な「ナショナリスト」でも「ショービニスト」でもないとする平和論には説得力がある。
「どこの国の軍人でも、御本殿に上がると一様にその空気に圧倒されて畏怖の念を抱いていた。…日本滞在中で最高の経験のひとつだったというのが大方の印象である」(英霊にこたえる会たより)とも。靖國神社が戦没軍人を顕彰する場であることを当然と受け止めているのだ。
「平和を愛する日本人の心」をどう後世に伝えていくか。英霊との繋(つな)がりを感じ、国際社会に誇れる平和観、道徳観を世界に伝えるとの思いを共有したい。







