トップコラムさまざまな埋葬の仕方【上昇気流】

さまざまな埋葬の仕方【上昇気流】

暑過ぎた墓参の季節も終わったが、今年は墓参代行業者の活躍が目立った。「涼しくなってから墓参りすればいいのに」とも思うが、代行業者が日本の経済に貢献しているのも事実だ。「お盆の季節を外してはいけない」という強い気持ちの客が多かったのだろう。

60年も前、北関東の田舎で葬式と埋葬があった。葬列がなぜか2カ所を回ったのを覚えている。行列がいったん止まって、どこかの施設で参拝した。

「ここが墓地なのか?」と思ったらそうではなく、葬列は再び進んで、墓地らしき場所に遺体を埋葬した。土葬だった。田舎でもあり、土葬が普通の時代だった。

その後数年して、また葬儀があった。その時は母親が行ったが、その田舎町には火葬場がない。近所の山の上で、担当者らが参列者を待っていた。その後、遺体に石油をかけて焼いた。山中で石油を使って焼くというのは、聞くだけでも強い印象に残る。なお、一家の墓は別の場所にあった。

刑法190条は死体を遺棄することを禁止している。遺棄した場合、3年以下の拘禁刑という罰則もある。普通であれば身内を遺棄するケースは極めて稀(まれ)だが、国は家族の遺体を粗末に扱うことへの対応を罰則で明示している。

昨今は埋葬の多様化が進んで、樹木葬を扱う業者も増えている。遺骨を散布する方式も耳にしたことがあるが、それでも墓地に埋葬するのが普通のようだ。なお、土葬は禁止されてはいないが、手続きは面倒だそうだ。

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