
夏休みも終わりが近づき新学期を控えたある午後、筆者の子供たちが通う米国の小学校の教職員たちが、うちのアパートの中庭にやって来た。真っ先に姿を現したのは、女性の校長・副校長だった。気さくな笑顔であいさつし、肩に掛けたクーラーボックスを木製テーブルの上に置くと、色とりどりのアイスキャンディーを取り出し、子供たちに配った。
続いて10人ほどの教員やスタッフも続々と訪れた。子供たちに「夏休みはどう過ごしたの?」「学校は楽しみ?」と、打ち解けた雰囲気で声を掛ける。その中には新担任となる息子の先生もいたので、あいさつし、立ち話を交わすことができた。
スタッフの一人に尋ねると、アパートに来るのはこれが初めての試みだという。これから始まる新年度は子供も親も不安や緊張を抱えがち。まだ知らない担任や他の先生に対するハードルを下げようと、和やかな交流の場をつくってくれたのだろう。
学校側から事前に告知のメールがあったものの、本当に先生たちがこぞってやって来る様子には、不思議な光景を見ている気がした。しかし、校長・教頭先生が率先して子供たちに接し、ウエルカムムードを演出する姿は新鮮であり、非常に好感が持てるものだった。(Y






