
日本ではオレオレ詐欺やロマンス詐欺の被害が後を絶たず、手口も巧妙になっているが、韓国も実情は似ている。最近はやっているのはカード発行をエサにしたボイスフィッシング。カードが新規発行されたと言って相手のスマホに有害なアプリをダウンロードさせ、遠隔操作で振り込みを誘導する手法だ。身に覚えがなく不信に思って警察に電話をしても、その電話自体が詐欺犯につながるように仕組まれていて、だまされるケースが相次いでいるという。
ターゲットは主に50代以上の主婦。ソウルでは富裕層が多い江南地域で被害が多いそうだ。夫と共に大学教授として定年まで勤め上げ、退職後は貯金、退職金、年金などで十分余裕のある余生を送っていたある江南在住の70代女性がボイスフィッシングの被害に遭い、老後資金の大半をだまし取られる事件もあった。ATM(現金自動預払機)の前でオドオドしていた高齢女性に気付き、未然に被害を防いだ銀行員が警察に表彰されて話題になった。
日本人の父と韓国人の母を持つある日本在住の20代男性のスマホには最近、韓国語で「あなたの韓国のパスポートは期限切れ。日本滞在は違法なので連絡がほしい」というメッセージが頻繁に来るという。これも一種のボイスフィッシングだが、男性は韓国国籍を放棄して今は日本国籍しかないため無視すると、今度は中国語で同じメッセージが届いたそうだ。日韓を股にかけたつもりの詐欺犯が、思わず母国語で本性を現したか?(U)






