
都立野川公園は調布市、小金井市、三鷹市にまたがる、自然豊かな広々とした公園。崖線に沿って野川が北西から南東へ流れ、夏は子供たちの遊び場だ。その北の端にあるのが自然観察園。
野草の宝庫で、野鳥観察場もあり、「あか池」に鳥たちがやって来る。この小さな池が実は、太平洋戦争の空襲で爆弾が落とされた跡だった。隣接する北側の国際基督教大学の敷地は、戦時中、中島飛行機三鷹研究所のあった所。
米軍機はここを狙ったのだ。今、三鷹市役所の1階市民ホールで「地中に埋もれていた戦争展」が開催中(8月29日まで)。「あか池」のことはここで初めて知った。こうしたクレーター状の遺構は、市内の島屋敷という地域にもある。
展示品の一つが中島飛行機三鷹研究所で研究開発を進めていたジェットエンジン「ネ230」のノズル部分。2018年に発見されたが、当時の日本の航空技術、工業技術を示す貴重な資料だ。
焼夷(しょうい)弾部材や、250㌔爆弾の刃のように鋭い破片もあった。興味が引かれたのは爆撃による市域の被害という写真。米軍機による航空写真で、9回爆撃機がやって来た飛行ルートと、爆弾投下地点が記入されている。
11日には「考古学講演会 三鷹と戦争」が隣接する三鷹市公会堂さんさん館で開かれ、6人の専門家が最新の研究結果を報告。飛行ルートと爆撃地点の特定は、株式会社土質リサーチの大里重人さんによるもので、米軍の膨大な記録から探し出したという。






