
夏休みが終わり、6日から新学年が始まった。この新学年から新たな改革の下、基礎教育の強化と共に学力水準の向上を目指す。かつては、国際学習到達度調査(PISA)の数値で世界トップレベルであり、日本を含め多くの国から学校教育に関する視察団が訪れたフィンランドであったが、近年は学力水準の低下が顕著に表れていた。
教育改革の必要性を痛感した政府は、授業中のスマホ使用の禁止と共に、教育への追加予算2億ユーロ(約340億円)を決めた。また、「算数・数学、文学、言語」の主要教科の週3時間以上の追加授業を行うことを義務付けるとともに、教師の増員を決めた。
学力低下の主な原因として挙げられているのが、知識重視よりも創造性、分析的思考、コミュニケーション能力の優先で、これが基礎力の低下につながった。タブレットやパソコンを使用した授業が増えることで、端末操作や情報検索に偏り、基礎的なリテラシーや計算力の低下など、「読み・書き・計算」という基本的な学習能力が養われにくくなったという。
さらに、移民の増加による言語や文化的背景の異なる子供たちが増えることで、教育現場の複雑化と共に全体的な学力の均一化が難しくなったことも挙げられた。
一方、フィンランド語が堪能でない移民の生徒たちには、英語で学ぶ選択肢も提供される予定であり、フィンランド語の授業についていけなかった生徒にとっては助けになるかもしれない。(Y)






