
記録的な猛暑が続いたかと思えば、今度は一転、各地で豪雨被害。蒸し暑い空気が冷えれば大量の雨を降らすのは当然だが、極端な形で現れるのは、日本周辺の海水温がこれまでになく上昇しているからだ。
気象庁によると、7月の平均気温は平年より2・89度高く、統計を取り始めた1898年以来最高で、3年連続で記録を更新した。海水の温度も上昇し、7月の日本近海の平均海面水温は速報値で平年より1・7度高く、統計を始めた1982年以降最も高かった。
海水温の上昇は世界的な現象だが、気になるのは日本近海で特に上昇幅が大きいことで、世界全体の2倍を超える割合だ。
このことは漁業にも深刻な影響を与えている。サンマやスルメイカの漁獲量は、10年前の10分の1近くにまで減っている。北海道東沖や三陸沖の海水温の上昇で、サンマが寄り付かなくなったのだ。
海は水分を供給するとともに気象や環境のバランサーの役目を果たしている。主に陸上で排出されたさまざまなものを飲み込んでその役割を担ってきた。空気中に排出される二酸化炭素も2~3割は海が吸収している。しかし、その量が増え、海洋の酸性化が進みつつある。
プラスチックごみも大きな環境負荷となっている。2050年には海に流れ込んだプラごみの量が魚を超えるとの推計もある。現在スイスで汚染防止の国際条約取りまとめの会議が開かれているが、海の環境回復は待ったなしのところに来ている。






